海外女性のタトゥーの楽しみ方とは?海外女性のタトゥー文化を知る!

昨今は、海外女性のタトゥーを入れる影響を受けて、日本でも多くの女性がタトゥーを入れるようになってきています。では、海外女性のタトゥー文化と言うのは、一体どのようにして浸透していったのでしょうか?ここでは、タトゥーの文化の歴史と共に、海外女性のタトゥーの楽しみ方についてお届けします。

海外のタトゥー文化の歴史について

Tokyo tattoo

現代においても受け継がれているタトゥーは、今から一万年以上前からタトゥー文化が存在していた事は知っていますか?一時期、ヨーロッパでタトゥー文化が衰退した時期もありましたが、その後、大航海時代にはアメリカ大陸やポリネシア島からタトゥー文化が様々な国に伝わっていきます。ギャングや犯罪者のしるしとされていた時期もあったのですが、今では若者から大人まで多くの人がファッション・自分の一部として、タトゥーを取り入れる人が沢山います。

海外でのタトゥーの歴史

① 高貴の象徴であったタトゥー
現在、一番古いタトゥーとして確認されているのは、イタリアで発見されたアイスマンと言われる5300年前のミイラから、タトゥーが発見された事が最古となっています。「そんな昔からタトゥー文化があったのか!」と驚かれる人もいるかと思います。一万年以上前の旧石器時代の遺跡から、タトゥー用として使用されていたと推測される天然色素が入ったお皿が発見されているのです。また、エジプトの人形型土器の模様の絵柄にも、タトゥーと思われるイラストがあり、既にこの頃からタトゥー文化の風習があったと言われています。
他にも、アフリカのリビア、ロシア等では、タトゥーを施した跡があるミイラが発見されています。その事から当時のタトゥーはと言うのは、階級身分の高い人が行うものであった事も分かっています。世界でのタトゥー文化の風習と言うのは、そこから次第に広範囲に多くの人々に広がっていた経緯があります。
② 犯罪者のしるしとしても使われていたタトゥー
タトゥーのはじまりでは、高貴の象徴として扱われていたタトゥーなのですが、古代ギリシャ時代、ローマ時代の頃は、タトゥーに対する評価が一変します。ギリシャの哲学者であったプラトーが、犯罪者にタトゥーをして追放すべきだと訴えたり、古代ローマでは、キリスト教徒の人は顔や腕に十字のタトゥーがあったり、タトゥーと言うのは異教徒の習慣と認識されていた歴史があります。その後、ローマ教皇のハドリアヌス一世がタトゥーを禁止し、キリスト教徒の間でも野蛮なものであるとされます。
③ 再びタトゥーが注目される大航海時代
昔のヨーロッパでは、一時期タトゥーの文化は廃止されてしまいましたが、大航海時代になると再びタトゥーが大きく注目されるようになります。カナダ北部のニューファンドランド島の港に上陸したオランダ人船長は、タトゥーを入れている若い女性と子供を連れて帰り見世物にしたり、アメリカに上陸した芸術家・冒険家だったイギリス人ジョンホワイトは、ネイティブアメリカンタトゥーを写生したものを母国のイギリスで紹介したり、タトゥーのイメージも肯定的な見方に変わっていきます。他にも、キャプテンクックの第一回航海に同乗した植物学者であったイギリス人サー・ジョセフ・バンクスは、自分で自らポリネシアタトゥーを入れて、ポリネシアの彫師を母国のイギリスに連れ帰り、タトゥー文化を世の中に大きく広めたと言われています。

現代の洗練されたおしゃれなタトゥー

1970年以降になると、タトゥーと言うものに対してのイメージが大きく変化していきます。以前はタトゥーと言うと、一般社会からはみだした者と言う印象を持たれる事もありましたが、自分自身を表現する為のツールとして文化が根付いていきます。そして、その自分自身を表す中心となったのが女性なのです。
女性は自分自身の権利を主張する為に、自分の体にタトゥーを入れる人が増えたと言われています。このような理由から、タトゥーのデザインに関しても、見る人を怖がらせるような武骨なタトゥーデザイン等ではなく、伝統的な図柄が特徴なネイティブアメリカンのタトゥーを採用したり、自分の要望に沿ったオリジナルデザインを施したり、タトゥーも大きく洗練されていきます。
こうして洗練されていったタトゥーは、最先端ファッション街にも進出しタトゥーパーラーが誕生します。この進出によって、タトゥーもファッションの一つと言う概念が多くの人に定着していくのです。海外では、多くの有名女優やミュージシャン等がこぞってタトゥーを入れるようになり、その影響は一般人にも大きな影響を与えています。
欧米はもちろんヨーロッパでもタトゥー文化は大きく浸透しており、イギリスでは16歳から44歳の3人に1人がタトゥーを入れており、フランス、ドイツ、イタリア等でも年々タトゥーを入れる人が増加しています。

海外女性がタトゥーを入れる理由について

Tokyo tattoo

海外のタトゥー事情

ここ最近は海外に限らず、日本もタトゥーに対しての捉え方が大きく変わってきています。海外同様にタトゥーをファッションの一つとし自分に取り入れたり、思いがこもった意味のあるデザインを入れたり、海外女性と同じようにカジュアルにタトゥーを入れて生活を楽しむようになっています。
海外でのタトゥー文化は、日本と比べるとかなりオープンな文化なので、タトゥーを入れている女性の割合も多い事が挙げられます。なので、海外では海外セレブはもちろんですが、一般女性もタトゥーを自分の体に入れている人は多くいます。タトゥーをファッションの一部として楽しんでいる人、自分の大切な人へ向けての思いを刻んでいる人、自分の信念を込めて入れている人など、実に海外女性のタトゥーの在り方に対する考え方は多様です。そして、一人一人がタトゥーを入れて楽しく日々の生活を送っているのです。

海外女性がタトゥーを入れる理由

自分の気持ちを整理する
時間は過ぎ去れば思い出となって色褪せます。今生きている事は過去があっての今ですよね。時間と言うのは皆に平等に与えられていますが、その時間をどのように使うかは人それぞれによって違います。人生には悲しい事もあれば嬉しい事もあって、悩んだ事もあれば乗り越えて自信に繋がった事もあって、その時々で色々なドラマがありますよね。そんな思い出をタトゥーにして残す事で、それがターニングポイントになったり、思い出を整理する為に役立ったりするようです。
今の気持ちを表現したい
気持ちと言うのは、記憶と同じ位消えてしまう儚いものです。なので、例えば今の自分の強い思いが10年先までずっと継続して同じ強さであるかと言われると、決してそうではないと思います。生活環境の変化だったり、何かの出来事がきっかけだったりして、今の気持ちが薄れてしまう時もあるものです。
「生涯この人を守りたい」「この仕事を一生やりたい」等、強い思いと言うのはどんな人でもあると思います。その自分の気持ちが強い時期に、その気持ちをタトゥーで表現する女性もいます。
忘れたくない出来事がある
人には誰にだって、忘れる事のできない思いや出来事と言うのはあるものです。人に話す事ができるものもあれば、人に話す事はできないもの、自分の中にだけで留めておきたい事等、色々ありますよね。
「大事な人を亡くした」「無敵だったあの頃の自分の考え方」等、大切な思いや出来事を忘れたくないと思う事もあります。そんな思いをタトゥーにする事で、タトゥーを見る度に思い出す事ができるという考えで、タトゥーを入れる事もあります。
自分自身への誓いを立てる
人には「自分の中で決めたルールがある」と言う人もいます。「人に優しくする」「諦めない」等、自分自身に対して誓いを立てる為にタトゥーを入れる女性もいます。この誓いと言うのは、宗教的な影響が強いようですが、自分の軸となるものをタトゥーにする女性もいます。
オシャレの一つとして
カジュアルにおしゃれの一つとしてタトゥーを入れる女性も沢山います。有名アーティストや女優が入れている事に憧れて「同じデザインのタトゥーをしたい!」と思う人もいます。このように、「可愛い!」「オシャレ!」と言ったファッション感覚で気軽に入れています。

このように…

海外におけるタトゥーに対する捉え方は、日本人がイメージしているようなヤクザや夜の世界のものとは全く異なり、それとは関係のない価値観をもって存在しています。むしろ海外の場合は、タトゥーと言うのはファッション性のあるものであったり、自分の大切な何かであったり、プラスな意味合いを持っているのです。なので、日本のタトゥーの常識が世界のタトゥーの常識ではないと言う事が分かりますよね。海外女性にとっては、自分の体にタトゥーを入れる事に対しての障壁は特になく、カジュアルでポジティブな感覚のものであると言えます。